一般社団法人 熊本県地質調査業協会

土木構造物の地質調査


 土木構造物には、道路、鉄道、地中構造物、ダム、堤防・河川、海洋、土地造成などがあります。これらを造る前には、地層の構成や地下水の状態など地盤の様々な特性を把握することが必要です。

 その方法として地盤調査があり、ボーリング調査が挙げられます。ボーリング調査は写真-1のように行われます。

 ボーリング調査によって、写真-2のような試料(コアといいます)が採取され、これをしっかり観察して設計や施工に携わる人に分かるような「柱状図」を作成します。

 このようなボーリング調査を数ヶ所行うと、下の図-1のような同じ地層をつないだ断面図ができ、目で見ることのできない地層の構成や地下水の状態を、あたかも地面を切って見たような図とすることができます。この他ボーリング調査は、土の強度や物理的な性質を把握する上で必要な原位置試験や土質試験などにも役立ち、土木のみならず様々な構造物を造る上で欠かせないものといえます。



           写真-2 コア試料